佐藤拓馬の「お勝手になさい。」

宮沢賢治

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です           「春と修羅」 序より  宮沢賢治


実は意味がよくわからないけど、なにか宇宙的な不思議な魅力を感じます。

宮沢賢治が生まれ、短い生涯を送った岩手県花巻を一泊一人旅してきました。
you tubeで一部が見れますが、この2つのアニメ映画とても好きです。
「セロ弾きのゴーシュ」は小学生の頃、銀河鉄道の夜は、高校生の頃見ました。
「銀河鉄道の夜」のほうは、下の映像では、賢治自身が作詞作曲した「星めぐりのうた」が当てられていますが、サントラを細野晴臣さんがやられていて、このサントラも大好きでくり返し聴いたものです。全編シンセサイザーを使って作られている音楽なのですが、シンセという質感は全くなくて、そういうことを超えた、抽象的なものが、直接、感覚に入ってくる音楽なのです。
暗くていやな人もいるかもしれませんが、当時高校生の僕はこれをくり返し聴いて、ちょーカッコいいーっと感激しておりました。(笑)

you tube
銀河鉄道の夜
セロ弾きのゴーシュ/インドの虎狩り(音楽は間宮芳生)
細野さんのサントラエンディング曲

最初に新幹線の停車駅、新花巻から、宮沢賢治記念館、宮沢賢治童話村、宮沢賢治イーハトーブ館に行きました。
賢治記念館には、賢治が弾いていたというチェロも展示されていました。
記念館からイーハトーブ館にかけては、花壇などがある坂道があるのですが、雪がちらつくこの季節では、寒々しいばかりでした。(笑)
童話村はちょっと子供っぽかったけど、なんかきれいな写真が撮れました。
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花巻に移動して、ぶらぶら歩いてみる。
道路はきれいに舗装されているし、新しい建物も多いが、ちょっと寂しい。アーケード街では、古めの店がシャッターをしめているのが少なくない。かなり歩いた。人も少ない。
駅にもどり、盛岡(エスペラント語風にモリーオ。宮沢賢治はエスペラント風に、「いはて」をもじって「理想郷」という意味のイーハトーブという言葉を造った。変わりものであることは間違いないが。)、モリーオへ足をのばす。町をひたすら歩いてみた。
そこからもう一度、花巻(ハーナムキヤ)へ帰り、無料シャトルバスで、鉛温泉へ。藤三旅館というところに泊まった。古い木造旅館である。別館は新しいようだが、本館に泊まってみた。湯治客もいる。
隣りの部屋の声や、廊下を歩く床のきしみなど、つつぬけである。(笑)
修学旅行などには楽しいだろう。かつ男ひとり旅むきだ。別館は違うのかもしれない。
送迎バスでも、僕と、あと2人の男性だけでした。
部屋にトイレと洗面所は無しで共同。でもキレイでした。古いものと改築部分が同居しています。
すいてました。到着後、露天風呂と、白猿の湯という立って入る深い温泉に入った。ここは天井がめっちゃ高い。年期を感じる。お湯は、無色透明、硫黄の香りがして、ちょっとヌルヌルする。夕食は、とびきり感激はしなかったが、おいしかった。素朴な感じ。お米や漬け物がおいしい。2時間くらい寝て、また風呂に入る。また違う湯舟に。
朝食前にまた、風呂に入る。合計3回。

いっとう最初のメシ前、風呂上がりのビール一杯が最高だった。
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夕食/前沢牛のしゃぶしゃぶつき
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階段のおどり場。レトロでしょ。
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部屋は川沿いで、夜は雪に青いライトアップがされてきれいでした。川向かいの樹にうっすら積もった雪。
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川の中の岩に積もった雪。
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翌日チェックアウト後、花巻駅近くの店でレンタサイクルをして、賢治が「イギリス海岸」と命名した、北上川のあるところと、「羅須地人協会」という農民を啓発した施設まで出かけました。これが寒かった。手袋を忘れて(これは失敗しました。)、しかし、家から持ってきたカイロを左右交互の手にあてながら、行きました。

「イギリス海岸」
川の水が少ない時期は、岩が頭を出すらしいです。銀河鉄道の夜に出てくる「プリオシン海岸」のモデルの場所のようです。
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手がまっかになって寒くてたいへんだったのですが、途中、とんび?が、すぐ数メートル頭上をゆっくり旋回して、私はひじょうに励まされたのでした。
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「羅須地人協会」5年間教鞭を取った、(現在も高校生が学ぶ)県立花巻農業高校の敷地内にある。高校教師を辞めた後、協会での活動に没頭する。
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賢治先生像
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下の畑におります
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帰りは、同じく寒いは寒いのですが、心が暖かくなって、なんだかへっちゃらでした。

協会の近くの畑。遠くに雪化粧の山並み。
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自転車をこぐ、行きに、カラスが、大量に電信柱や、畑、歩道のガードレールに群れを作っていたところがあったのですが、「ヨロシク」と、私は心の中で挨拶のようなものをしていました。あんなに大勢でも、都会のカラスよりは怖くなかったのです。帰りに、彼らがたまっている同じところを通りすぎた当たりで、一羽のみ、私が信号待ちをしていたとき、あとを追うようにして、目の前の自動車用の信号に舞い降りて止まったカラスを、挨拶をしてくれていると思い込み、愛おしいと思った自分がいました。

また、4羽の白鳥が、鳴きながら、横一列に並んで、畑から山のほうへ向かって飛んでいく姿を見ました。


花巻駅にもどり、自転車を返し、(2時間こいでいた!)電車で平泉に行き、中尊寺金色堂を見てきました。
駅からも、20分以上歩き、参道も坂道でこれまた長く結構大変でした。
金色堂も良かったですが、(実は想像していたのよりは小さかった。笑)隣りの施設で仏像中心の宝物展示があり、面白かったです。

「金色堂」中は撮影禁止
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参道で。樹がみんなすごい高い。奥に竹が見えた。
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平泉から仙台(エスペラント語風にいうとセンダードらしい。)へ鈍行列車で2時間以上かけ、「きすけ」という店で牛タン定食を食べ、
駅そばのパルコの中のタワレコで、クオシモードのCD(敢えての新譜じゃないやつ。クラブジャズ的な本来のアプローチに興味があったので、新譜がどうか分からなかったので。)を買ってきました。
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CDショップに行くと、知っている人のCDが並んでいるかチェックしてしまうクセがあり、手嶌葵さんはこれまでのラインナップ、LOVEちゃんはニューアルバムも含め並んでいました。jajaはライブ・ザ・ベスト1枚でしたが、あって良かった。笑。
岩手のかたには怒られるかもしれませんが、初めて盛岡に行ってみたのですが、センダードのほうが、モリーオより、だんぜん栄えてて、オシャレでございました。でも、仙台に向かう各駅停車の中で、もう夜(センダードに6時に着きましたので)なのでしたが、ロータリーもない、真っ暗な駅が続いて、センダード1点豪華主義だなと。(はたまたこちらにも皮肉をかましてしまうと。。。)

仙台から東北新幹線で東京まで約90分で帰ってきました。
いやーよく歩いた、自転車を漕いだ。。。
足の裏がイタい。笑。
年に1度くらいは一人旅してみてもいいかなと思ったりなんかして。
賢治さんの生き方は、少しだけでも、自分の支えになるような気がします。
個人的に有意義な旅になりました。
by sattak1974 | 2009-01-29 01:19
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